一年中どこにでも売られていて、手軽に買って食べられるアイス。
たまに冷凍庫の中から、いつ買ったのか分からないアイスが出てくることはありませんか?
つい先日、我が家の冷凍室の中からも、おそらく2年前くらいのアイスが出てきました。
アイスには賞味期限が書かれていないけど、食べられるのかな?
実はアイスには賞味期限がないため、2年前、いや10年前の物でも食べられます!
この記事を読めば、なぜ2年前や10年前のアイスが食べられるのかがすぐに分かりますよ。
また、アイスに賞味期限がない理由や、よりおいしく食べられる保存方法も紹介します。
冷凍庫に眠っているアイスがないか、ぜひ確認してみてくださいね。
アイスの賞味期限は2年前の物でも切れていない
ほとんどの物に、賞味期限の表示がないアイス。
では2年前のアイスは食べられるのかどうか、疑問に思いますよね。
アイスは腐らないため、2年前のアイスは食べられるんです!驚きですよね。
ここでは、なぜ2年前のアイスが食べられるのか、また食べない方が良い場合のアイスについて紹介します。
アイスは腐らないので2年前の物でも食べられる
アイスは、冷凍保存しないと溶けて食べられなくなってしまいますよね。
冷凍保存することで菌の繁殖を抑えられ、品質が劣化しにくく腐らないことから、アイスは2年前の物でも食べられます。
冷凍保存は基本的に-18℃以下の保存となり、微生物が増殖できなくなると言われる温度であることから、品質が劣化しにくいのです。
家庭にある冷蔵庫の冷凍室は、温度が-18℃以下と定められているんですね。
メーカーや機種によって多少の差はありますが、-18℃が基本となっています。
アイスを長期間保存することで買った時よりも風味は落ちますが、健康上には問題がありません。
そのため、アイスは何年経ったものでも食べられますよ!
私と夫はアイスの好みが違うため、いつもお互い好きなアイスを箱ではなく単品で買います。
しかし夫はなぜか買っても、後で食べる、明日食べるなどと言って、すぐには食べないんですよね。
そしてそのまま存在を忘れて、冷凍室の奥深くに眠ってしまう、ということをこれまで何度も繰り返しています。
今まで、いつ買ったものか分からない場合は処分していた私ですが、これからは捨てずに、置いておこうと思いました。
ただし長期保存をすることで、アイス本来の風味が落ちてしまうので、美味しく食べるならできるだけ早めに食べるのが良いですね!
食べない方が良いアイスの特徴
アイスに賞味期限はなく、2年前のものでも10年前のものでも食べることができますが、状態によっては食べない方が良い場合もあります。
・変色している
・舌ざわりが違う
・変な臭いがする
少しでも当てはまる場合は、食べるのを控えてくださいね。
<変色している>
アイスの見た目が少しおかしいと感じたら、食べるのをやめておきましょう。
色が白いアイスのはずなのに、少し黄色っぽい気がする。
こんな時は、食べない方がいいですね。これは特に、一度溶けてまた冷凍した場合に起こりやすいです。
ずっと冷凍室に入れていたのに、と思うかもしれませんが、スーパーから持ち帰ってくるまでに、一度溶けてしまっている場合もありますよね。
また、冷凍室の開け閉めが多いと、その分冷凍室内の温度が変わりやすいため、少し溶けかかってしまう場合もあります。
我が家では、1歳の子供が冷蔵庫の開け閉めにハマっている時期で、気がついたら冷凍室が開けっぱなしだったなんてことがよくあります。
アイスも含めて食材が傷む原因になるので、なるべく冷凍室の開け閉めは控えるようにしてくださいね。
<舌ざわりが違う>
アイスの種類にもよりますが、本来のアイスの舌ざわりと違うと感じた場合は、食べるのをやめておいてください。
表面に氷の結晶がたくさんできていてシャリシャリしていたり、ざらざらとした舌ざわりがしたりする場合は、本来のなめらかな食感を楽しむことができません。
食べることに問題はありませんが、この状態の場合はメーカーも食べることを推奨していないんです。
特に2年前や10年前など長期で保存されていたアイスは、本来の風味が落ちているんですよ。
アイスに賞味期限はありませんが、美味しく食べられない場合があるので注意が必要ですね。
<変な臭いがする>
アイスから変な臭いがすると感じたら、食べるのをやめておきましょう。
特に一度開封して、食べきれずに戻したアイスは、冷凍室内の臭いが移りやすいので美味しさが半減してしまいます。
臭いがおかしいと少しでも感じたら、美味しく食べられなくなっているサインです。
傷んだアイスを食べても健康上には問題がありませんが、できれば美味しく食べたいですよね。
美味しくアイスを食べるためにも、特に長期保存したアイスは、傷んでいないかチェックしてみてくださいね。
アイスの賞味期限がない理由
ほとんどのアイスは、パッケージに賞味期限が表示されていないですよね。
アイスに賞味期限がないのは、賞味期限と保存方法を省略できるという内容が、食品表示基準に規定されているからなんです!
そのため、賞味期限がないというよりは、省略しているという方が正解ですね。
ここでは、アイスの賞味期限がない理由をさらに詳しく見ていきますよ。
また、賞味期限の表示をしているメーカーについても紹介します。
アイスの賞味期限は省略できるという規定がある
アイスの賞味期限がないのは、食品表示基準で省略することができると規定されているからです。
食品表示基準では、アイスクリームの表記項目の中で、賞味期限と保存方法について省略することができると規定しています。
表示しても、しなくても、どちらでも良いということですよ!
そのため、ほとんどのアイスには賞味期限が表示されていないんですね。
ただし賞味期限を表示しない代わりに、アイスクリームの業界団体では、-18℃で保存するという保存方法を表示する取り決めをしています。
多くは、要冷凍(-18℃以下)と表示されていますので、一度チェックしてみてくださいね。
家庭用の冷蔵庫にある冷凍室は、温度が-18℃以下と定められているため、冷凍室に入れておくことで賞味期限は保たれます。
しかし、冷凍室の開け閉めが多かったり、開けっ放しの時間が長いと、冷凍室内の温度が一定に保たれませんよね。
できるだけ一定の温度で保存できるように、冷凍室の中でも手前ではなく奥の方に入れたり、ポケットがある場合はそこには入れないようにしたり、工夫しましょう。
賞味期限が表示されているアイスもある
メーカーによっては、賞味期限が表示されているアイスもあります。
アイスクリームの大手メーカーは、賞味期限を表示していません。
しかし、2020年6月から、明治がアイスの賞味期限表示を始めました。明治の賞味期限は、製造日から2年です。
明治と言えば、私の大好きなスーパーカップのアイスです!
またシャトレーゼのアイスには、製造日から半年や1年の賞味期限があります。
中には賞味期限が30日という商品もありますよ。
シャトレーゼのアイスは食品素材にこだわっているため、これまでの商品よりも溶けやすくデリケートなものになっています。
そのため美味しく食べてもらうために、賞味期限の表示をしているんですね。
賞味期限を表示している理由を、シャトレーゼの公式ホームページにも以下のように記載しています。
- Q. シャトレーゼのアイスには賞味期限が記載されています。一般に市販されているアイスと何か違いがあるのですか。
- A. 一般に市販されているアイスは、商品を長持ちさせるため安定剤や乳化剤を使っています。シャトレーゼでは、添加物を必要最小限に減らしてお客様に安心してお召し上がり頂けるよう、添加物と同じ働きをする食品を、自然の素材の中で見つけました。例えば、安定剤の代わりに“寒天”“こんにゃく粉”“でん粉”、乳化剤の代わりに“乳たんぱく”“卵黄”、着色料には天然の色素(くちなし、紅花等)といった食品素材を使用しています。そのため、従来の商品よりは溶けやすくデリケートになっておりますので、お早めに召し上がって頂きたく、賞味期限を記載させて頂いております。
わざわざ賞味期限を表示するということは、美味しく食べてもらいたいというメーカーの思いも詰まっているということかもしれませんね。
これからアイスを食べるたびに、賞味期限の表示をチェックしてしまいそうです!
アイスに賞味期限はないけれどよりよく保存しよう
アイスには賞味期限がありませんが、できるだけ美味しく食べたいですよね。
よりよい保存方法は、冷凍室内の温度をできるだけ一定に保つことと、一度開封したものは密閉して保存することです!
保存方法に気を付けて、口どけの良いなめらかなアイス本来の美味しさを十分味わいましょう。
冷凍室内の温度をできるだけ一定に保つ
アイスを保存する際は、冷凍室内の温度をできるだけ一定に保つようにしてください。
冷凍室の開け閉めを控え、開けっぱなしをやめるようにしましょう。
また、冷凍室の中でも奥の方や他の物の下に置くなど、開け閉めしても温度変化の少ない場所に置くのもひとつですね。
アイスは溶けやすいので、少しの温度変化でも溶けてしまう場合があります。
溶けたアイスを再度冷凍すると、本来の風味やなめらかさが失われてしまいます。
そのため、賞味期限がないといえ、できるだけ溶けないように冷凍室の温度を一定に保つように気をつけてくださいね。
特に夏場は、冷凍室を開け閉めした際に温度変化しやすいので、注意が必要です。
暑い部屋の状態で冷凍室を開けた場合は、熱気が一気に冷凍室内に入り、アイスが溶ける原因となりますよ。
夏場は暑いので、冷たい物が入っている冷蔵庫を頻繁に開けたくなりますが、できるだけ控えるようにしてくださいね。
また、他の物の下に置く際は、臭いの強いものの下には置かないように気を付けてください。
アイスに臭いが移ってしまう可能性があります。
私はアイスが大好きなので、冷凍室に常備しているのですが、冷凍室の奥の方にアイス置き場を作っていますよ。
にんにくや生姜、カットしたネギなども冷凍しているので、そういった臭いの強い物はできるだけアイスから遠ざけて置くようにしています。
置き場所を決めると物の位置が定まるので、開ける前にどの位置から物を取り出すかも把握しやすいですよ。
その結果、冷凍室の開閉時間が短縮され、まさに一石二鳥ですね!
冷凍室内の温度をできるだけ保てるように、工夫してみてください。
一度開封したアイスは密閉して保存する
一度開封して食べきれなかったアイスは、密閉して保存するようにしてください。
アイスが空気に触れることで酸化され、早い段階で品質が損なわれてしまいます。
そのため、できるだけ密閉して保存することで、風味を維持しやすくなりますよ。
アイスを密閉容器などに移す場合は、表面を平らにしてできるだけ空気に触れる部分を減らしてから、ラップなどで密閉して保存するのがおすすめです!
スプーンをそのままつけた状態で冷凍するのは、衛生的にも良くありませんので、スプーンは一緒に冷凍しないようにしてくださいね。
ラップで包んだり、密閉容器に入れたりしたアイスを、さらにジップロックやフリーザーパックなどに入れることで、より品質を保持しやすくなります。
その際は、できるだけジップロックの中の空気を抜いてから、保存するようにしてくださいね。
空気を抜くことで、冷凍室内の臭い移りを防ぐことができますよ。
また、アイスに賞味期限はありませんが、できるだけ美味しく食べるためにも、一度開封したアイスを保存する場合は1週間以内に食べきるのがおすすめです!
いつまでに食べたら良いか分かりやすいように、ジップロックに1週間後の日付を書いておくと分かりやすいですね。
私はスーパーカップのアイスが大好きでよく食べるのですが、スーパーカップは普通のカップアイスよりも少し量が多いんです。
そのため、一度に食べきれないことが多いんですよね。
スーパーカップを食べる際は高い確率で再度冷凍することになるので、おいしく食べるためにも、ジップロックに1週間後の日付を書くようにしています。
簡単にできることばかりなので、ぜひ密閉保存して、アイスを最後までおいしく味わいましょう!
まとめ
- アイスは腐らないので2年前の物でも食べられるが、変色していたり、舌ざわりが違ったり、変な臭いがしたりする場合は食べるのを控える
- アイスの賞味期限は省略できるという規定があるが、賞味期限を表示しているアイスもある
- アイスに賞味期限はないけれど、冷凍室内の温度をできるだけ一定に保ち、一度開封したアイスは密閉して保存することで、おいしさを維持できる
アイスは2年前、いや10年前の物でも食べられる理由が分かりましたか?
いつ買ったのか分からないアイスは今まで処分していた私ですが、これからは状態を見てから、食べられそうなら食べようと思いました。
一番良いのは、冷凍室に2年前や10年前に買ったアイスがないように、早めにおいしく食べることですね。
保存方法にも気を付けて、自宅でおいしいアイスを食べましょう!
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